2017年 05月 19日
長い日々を越えて
アルコールの治療をしていた夫が、自宅で朝晩アルコール検知器で呼気検査をし(タブレットを前に、フ〜ッと吹くと、そのときの顔写真と日時、検査の値があらかじめ登録してある主治医の先生や職場にメール送信されます)、週に3回、地の利を活かして断酒会に参加し(毎回場所も曜日もバラバラで、通い続けるのは至難の業)、することも、やることも普通になり、ようやく復職の目処が立ちました。
実は、夫、ずっと仕事を休んでいたのです。
本当に、本当に、長かった。
もう、この家庭は、どうなってしまうのだろう、と、何度も思いました。
アルコールの病って、決して大酒食らって暴れるとは限らないのです。
暴れなくても、飲んでる量は大したことがなくても、本人が飲む量をコントロールできなくなったら依存なのです。
嗚呼、あのとき、飲み残しのビールやワインを見かけて、異変に気付いて良かった。
これは、ただのうつじゃない。アルコールだ。
そう思って、専門の治療ができるクリニックを探しました。
電話で問い合わせたり、本人を説得したり。
その度に、私も仕事を休んだり。
今思えば、自分はアルコールの病気などではないという夫を、よく転院させたものです。
あのとき、あのまま放置していたら、いよいよ家庭が崩壊していたかもしれません。
既のところで、ぎりぎりまで粘り続けて。ようやく、朝日が昇ってきそうです。
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by uminami-82
| 2017-05-19 23:16